« 目の前のひとつの命 | トップページ | 小児科医は若く見える? »

白衣

白衣というと、あまりいい思い出はありません。

  

Photo

自分が研修医時代、夏は半袖で短い裾丈の白衣を着ていました。

当時、大学病院の食堂は医者と患者さんや面会者が同じ所で食事をしていました。

  

ある昼どき、自分がカウンターの前で順番待ちをして立っていると、

  

患者さんらしき人が声をかけてきました。

  

にいちゃん、そばひとつ。”

  

  

自分の白衣姿は医者ではなく、そば屋の店員に見えるんだとわかった瞬間でした。

  

  

  

  

  

以前は、白衣は病院から支給されたものをただ着るだけだったのですが、

今は状況が変わって来ました。

 

女医さんや看護婦さんでも、よく見てみるとデザインが微妙に違っていたりして、

それが有名デザイナーのものだったりします。

  

最近、自分の病院では、男の医者の間でも半袖の白衣を色ものにするのがちょっとしたブームです。

  

  

  

  

白衣には清潔なイメージがあるでしょう。

(実際は血液などが付き非常に汚いものですが・・・)

  

一方で、“いかにも病院に来ている”と思わせるため患者さんを緊張させてしまうかもしれません。

  

血圧を病院で測ると自宅での測定値よりも高くなるといった白衣高血圧はその典型です。

  

患者さんがこどもの場合はというと・・・

                   医者を見ただけで大泣きです。

  

それもあって、多くの小児科開業医さんでは白衣を着ずに診察するようになっています。

  

近隣のこども病院でも医者は白衣を着ずにユニフォームと称して色や柄のついた作業着を着ています。

  

  

  

  

看護婦さんの場合はデザイナーブランドであろうがなかろうが、まずは白衣を着ています。

  

そして、看護婦さんの白衣は別の利用価値もあります。

  

病棟の忘年会では、男の研修医が出し物をするときに看護婦さんから借りた白衣を着て登場します。

  

更に、自分の病院では、地域のお祭りで病院としてパレードに参加するときも男の研修医がナース服を着るのが伝統です。

  

見物客からは“うヴぇ~”と言われながらも研修医たちは御満悦です。

  

  

  

  

最近、驚くべき事実がわかりました。

  

看護婦さんたち数名とある委員会の打ち上げをしていたときに白衣の話が出たのですが、

   

なんと、2名の看護婦さんが

 

彼氏から ”白衣を着て”  と頼まれたことがあったのでした。

  

  

毎日病院で働いている人間からは仕事着としてしか見えないのですが、

  

別の職場で戦っている男たちから見れば、ナース姿は色々な意味で癒しの対象なのでしょう。

  

  

  

  

  

  

« 目の前のひとつの命 | トップページ | 小児科医は若く見える? »

コラム」カテゴリの記事