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” お姉ちゃんは見た”・・・ヘアピン誤飲

“子どもが何かを飲み込んでしまったかもしれない”という訴えで外来受診するママは時々います。

 

今までの経験上、本当に飲み込んでいたのは3割程度です。

それでは、実際に飲み込んでいた場合は、どのようなものが多いのでしょうか。

  

消化管異物63例の報告 (高見澤 小児科診療 2008)では、

飲み込んだものとして一番多いのはコイン(25)

以下、ボタン型電池(15)、玩具(8)、ヘアピン・針金(4)、指輪(4)、画びょう・ピン(2)、磁石(2)などが続いていました。

また、男児と女児のどちらが多いかというと、

男児が41例、女児が22例で、男が女の倍ほどあり、男のヤンチャぶりを見事に表しています。

  

  

  

あるとき、1歳の男の子と3歳ぐらいのお姉ちゃんを連れたママが時間外に受診しました。

 

“弟の方がヘアピンを飲んじゃったようなんです。”

“おかあさんが飲んだのを直接見たのですか?”と私が聞くと、

“いえ、姉がそう言うんです。”との返事。

  

弟は何事もないようにママに抱きかかえられています。

目撃者の姉もしらんぷりです。

  

今回も勘違いだなと思わずにはいられません。

まあ、ヘアピンならレントゲンに写るし、何もないことを確認して安心してもらおうと思い、胸腹部X-Pのオーダーを出しました。

  

レントゲン室では、技師さんが子どもをオムツ1枚の裸にしてレントゲンを撮りました。

  

 

え?

  

  

写されたレントゲン写真を見てビックリ。予想に反し、お腹にはっきりとヘアピンが写っていたのです!

本当に飲み込んでいたんだ。

お姉ちゃんの言ったことは嘘じゃなかったんだ。

  

”疑ってごめんね。”と心の中でお姉ちゃんに謝りました。

  

  

  

でも、もしかして・・・・

  

とオムツの中を覗いてみると、そこに ヘアピンがあったではありませんか!

  

ヘアピンを取り除き、もう一度レントゲンで確認。

もちろん、お腹の中のヘアピンは消失していました。

  

  

ママは申し訳なさそうにしていました。

お姉ちゃんは相変わらずしらんぷりでした。
  

  

まずは、異物誤飲でなくて、めでたしめでたしです。

  

  

最初、技師さんがオムツを取らずにX線撮影をしたのは、

子どもを素っ裸にしておくのは悪いような気がしたのと、裸にしてオシッコされても困るから なのでしょう。

  

  

今度からは、レントゲンを撮る前にはオムツの中もしっかり確認しなくては、と思った次第です。

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

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